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Online edition:ISSN 2758-089X

川崎医科大学耳鼻咽喉科におけるアレルギー性鼻炎の現況(第2報) ―2002,2003年の CAP-RASTの結果と18歳以下の感作の状況―

 2002年,2003年に川崎医科大学耳鼻咽喉科外来において実施した特異的血清IgE抗体検査(CAP-radioallergosorbent test,以下CAP法)について検討した結果,また,今回の症例のうち18歳以下であった74名についてさらに検討した結果よりさまざまな抗原に対して低年齢の頃から感作が起こりうること,特に動物上皮やスギ花粉に対する感作の低年齢化が明らかになった.小児のアレルギー性鼻炎を診断,治療する際は感作の低年齢化を考慮することが重要であり,保護者に対する生活指導の重要性が示唆された. (平成18年1月18日受理)
著者名
増田 勝巳,他
32
2
61-66
DOI
10.11482/KMJ-J32(2)61

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