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成人特発性血小板減少性紫斑病(ITP)に対する Helicobactor pylori 除菌療法の臨床病理学的検討

 近年,Helicobacter pylori(H. pylori)感染を合併した成人特発性血小板減少性紫斑病(ITP)にH. pylori除菌療法が有効であることが報告されている.今回,当科において22例のH. pylori感染陽性のITP症例に対して除菌療法を行ない除菌成功例の56%に血液学的寛解が得られた.H. pylori除菌による血小板数増加機序の1つとして,抗H. pylori抗体の血小板に対する交叉反応が考えられているが,抗H. pylori抗体が除菌療法後に消失したにも関わらず血小板数の改善が認められなかった症例もあり,複数の因子が複雑に関与していることが示唆された.H. pylori除菌療法は重篤な副作用も認められず,H. pylori陽性ITPではまず除菌を行なうことが得策と考えられた.(平成17年11月22日受理)
著者名
末盛 晋一郎,他
31
4
243-248

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