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宿便性結腸穿孔の1例

 宿便性結腸穿孔は比較的稀な疾患である.今回我々は本症例の1例を経験した. 症例は66歳,女性.腹痛を主訴に来院した.来院時腹部所見は板状硬で左下腹部に強度の圧痛を認め,腸音は減弱していた.単純X線写真にて両側横隔膜下に遊離ガス像を認め,下部消化管穿孔,汎発性腹膜炎の診断にて緊急手術を施行した.手術所見では下行結腸から直腸内に硬便が充満していた.S字結腸に穿孔部を認め,その近傍に腸管内から脱出した便塊を認めた.手術はハルトマン手術を施行した.切除標本では穿孔部は楕円形であり,手術所見,病理組織学的所見とあわせて宿便性結腸穿孔と診断した.術後は経過良好であった.手術から12ヶ月後,人工肛門閉鎖,下行結腸直腸吻合術を施行した.                               (平成14年10月18日受理)
著者名
岡 保夫,他
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