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Online edition:ISSN 2758-089X

長期透析患者の腎破裂に対し経皮的動脈塞栓術を施行した1例

 長期透析患者の多嚢胞性萎縮腎(Aquired Cystic Disease of Kidney : 以下ACDK)に合併した後腹膜出血に対し,経カテーテル的動脈塞栓術(Transcatheter Arterial Embolization :TAE)を行い良好な結果が得られた症例を経験した.一般に腎出血のTAEは,機能温存のために出血部位のみを選択的に塞栓することが多い.しかし本症は透析腎であり,既に著しい腎の萎縮と腎機能の低下を認めており厳密な腎機能温存を考慮する必要性は低いと思われたため,腎動脈本幹からの簡易TAEを行った.透析腎からの出血に対しての簡易動脈TAEは短時間かつ低侵襲で行える有効な治療法であると思われる.                               (平成13年11月19日受理)
著者名
後藤 琢,他
28
1
59-62
DOI
10.11482/KMJ28(1)059-062.2002.pdf

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