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近赤外線分光法と空気容積脈波を用いた間歇性跛行の評価

 間歇性跛行をみとめる下肢閉塞性動脈硬化症(ASO)40症例51肢と下肢の虚血がなく症状の認められない若年健常者47例94肢,高齢健常者10例20肢を対象に,近赤外線分光法 (NIRS)と空気容積脈波(APG)を用いてトレッドミル歩行負荷による間歇性跛行の客観的重症度評価を施行した. NIRSでは歩行負荷終了時から酸素化ヘモグロビン(Oxy-Hb)と脱酸素化ヘモグロビン(Deoxy-Hb)の示す曲線の交差点までを回復時間(RT),APGでは安静時動脈流入量/下腿容積(rAIIndex)およびトレッドミル負荷後の動脈流入量/下腿容積(eAIIndex)を測定した. rAIIndex, eAIIndexがともに0.9 ml/min/100 cm 3より大で,負荷前より負荷後が上昇したものⅡa,負荷前より負荷後が低下したものをⅡb,rAIIndexが0.9より大でeAIIndexが0.9以下をⅡc, r AIIndexが0.9以下をⅡdとすると,軽症のⅡa,Ⅱbは保存的療法に効果があるが,Ⅱc,Ⅱdには効果がなかった.RTが180秒以下の症例は,保存的療法に効果あるも, 300秒以上の症例は効果がなかった。NIRSによる回復時間とAPGによるrAIIndex, eAIIndexを用いた重症度分類は,ASOの治療方針の決定のー補助手段として有用であった。         (平成13年10月16日受理)
著者名
遠藤 浩一
27
4
305-314

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