h_kaishi

t_toukou

肝細胞癌を合併した原発性胆汁性肝硬変4例の背景因子に関する検討

 要旨:今回我々は4例の肝細胞癌(HCC)合併原発性胆汁性肝硬変(PBc)を経験したのでその背景因子について検討した.自験例はいずれも血液学的にはHBV, HCVの肝炎ウイルスが陰性で,アルコール飲酒歴も認めず,血液,組織学的にPBcと診断された症例である.4例の肝障害発生年齢は56.5±2.6歳, HCC診断時年齢は70.0±2.5歳と長期経過例で,組織学的にはScheuer Ⅲ期が1例,IV期が3例といずれも進行例であった.当科で経過観察中の組織学的進行例20例のPBCでHCC合併例(4例)と非合併例(16例)の肝予備能を比較した結果, HCC合併例は非合併例に比して有意に%プロトロンビン時間(%PT),アルブミン(Alb)値が高値で肝予備能が保たれていた. HCC合併PBCは肝障害発生から長期経過した組織学的進行例に多く,肝予備能が比較的保たれた症例であった.                  (平成13年10月12日受理)
著者名
三井 康裕,他
27
4
275-278

b_download