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脾過誤腫の1例

 今回我々は比較的稀である脾過誤腫の症例を経験したので報告する.症例は57歳男性,定期検診の腹部超音波検査で脾腫瘤を発見され,当院へ入院となった.特に症状はなく,入院時検査所見も正常範囲内であった.腫瘤は超音波検査では中心部は高エコー像で周囲が低エコー憮を呈した,CTでは低吸収域像,造影CTでは強く濃染された.MRIではTI強調画像にて低信号を,T2強調画像にて高信号を示した.Gd-DTPA投与後のDynamicMRIでは早期相で高信号,後期相で等信号であった.血菅造影では均一な腫瘍濃染像を呈した.画像所見より脾過誤腫を疑い脾摘出術を施行した.病理組織学的検索により赤脾髄型の脾過誤腫と診断された.術後,経過良好であった.脾過誤腫は画像診断においても特徴的な所見に乏しく,他の脾腫瘍との鑑別が問題となる.現状では診断と治療を兼ねて脾摘出術を行うのがよいと考えられた.              (平成12年9月14日受理)
著者名
三上 佳子,他
26
3
167-172

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