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胸骨正中切開にて1期的切除を行った両側巨大気腫性肺嚢胞の1例

 両側巨大気腫性肺嚢胞に対し胸骨正中切開にて1期的切除を行ない,良好な結果を得たので報告する. 症例は51歳,男性.労作時呼吸困難を主訴に当院へ紹介入院となった.胸部CTおよび肺血流シンチグラムにて両側肺尖部,および左下葉に1側胸腔の1/3以上を占める巨大な嚢胞を認めたが嚢胞切除により圧迫されていた正常肺が再膨張できる可能性を認めたため,外科治療の適応と判断した. 嚢胞は主に縦隔側に存在し,正常肺との境界がやや不明瞭で,しかも肺深部にも嚢胞を認め,さらに強い胸膜癒着が予想されたため,胸骨正中切開にてアプローチし,両側一期的切除を試みた.術後若干呼吸管理に,難渋したが,大きなトラブルもなく,第32病日に退院した,術後,2ヶ月めの胸部CT,肺血流シンチグラム,呼吸機能検査ではいずれも改善傾向が認められた.このように縦隔側に存在し,高度の癒着が予想されるような両側巨大気腫性肺嚢胞では胸骨正中切開にて1期的切除を行なうのが望ましいと考える.                               (平成12年8月5日受理)
著者名
金澤 成雄,他
26
3
161-165

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