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水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)の糖蛋白の塩基配列における Oka 株および Oka 親株の比較検討

 水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)Oka株(ワクチン株)は野生株であるOka親(P-0ka)株を経代培養し作成した弱毒株であり,ヒトで水痘の臨床症状を呈することなくVZVに対する免疫原性を有する.このウイルスの弱毒化機序を分子生物学的に調べるため,我々はVZV糖蛋白であるgE,gB,gHI,gI,gC,gL,のOka株とP-Oka株の塩基配列をそれぞれ比較した.Oka株とP-Oka,株のgE,gB,gH,gI,gL.の塩基配列は両者で完全に一致し,gC内に存在する繰り返し配列の数はOka株で1.76回(74bp),P-Oka株で0.76回(32bp)であった.0ka株のgCの停止コドンに相当する部分で点変異が認められたが,Oka株,P-Oka株共に停止コドンのままで変化なかった.Oka株はgE,gB,gH,gl,gLに対してP-Oka株と同様の免疫を誘導されると考えられた.Oka抹はP-Oka株とVZVのgC内にある繰り返し配列でアミノ酸配列上違いがあるため,皮膚病原性との関連が疑われた.                    (平成12年8月5日受理)
著者名
新妻 隆広
26
3
139-146

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