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基本的身体診察法の教育に関する研究 ―重要性,目標,方略,評価―

  今日までの日本における臨床教育は極めて不十分で,卒前・卒後臨床教育で臨床医が獲得している臨床能力は片寄っていて,幅広さに欠けている.一言で言えば,基本的臨床能力が身に付いていない.身体診察に関する能力も不十分にしか獲得されていない基本的臨床能力の一つである. 本研究は,臨床入門段階(臨床実習に入る前)の医学生に「身体診察法の教育」を行う場合,これを効率的かつ効果的に行うためにはどのようにすればよいか,ということについて検討した教育学的研究である. 1989年から9年間川崎医科大学の3年生または4年生(1994年までは4年生, 1995年からは3年生)を対象に,文献検討をしながら,教育の現場で検討を重ねた結果である. 臨床入門段階の医学生に効率的かつ効果的に「身体診察法の教育」を行うためには,以下の諸点が重要である.1.「身体診察法の教育」の重要性について認識していること2.教える項目をEssential minimum に絞ること3.教え方を統一すること4.小グループで実習をすること5.客観的臨床能力試験(Objective Structured Clinical Examination : OSCE)で実技評価をすること                          (平成10年10月26日受理)
著者名
伴 信太郎
24
4
231-242

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