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Online edition:ISSN 2758-089X

前立腺癌のMRI診断

 近年,生活様式の欧米化と高齢化社会の到来により,本邦でも前立腺癌の増加が認められている.前立腺癌の局在診断には,経直腸超音波法とともに,優れたコントラスト分解能を有するmagnetic resonance imaging (MRI)が臨床に使用され,有用性は確立されつつある. MRIは,前立腺癌の診断において腫瘍の検出と,病期決定に用いられる. MRIによる前立腺癌の読影には。T2強調横断像が専ら用いられている.正常前立腺の画像を熟知した上,腫瘍の局在,被膜や精嚢腺の浸潤を評価することが大切である.今後, MRIの最新技術の応用が必ず実用化されるであろう. 本稿では川崎医科大学附属病院における前立腺癌MRIの現況を概説する.                               (平成10年10月30日受理)
著者名
玉田 勉,他
24
4
197-206
DOI
10.11482/KMJ24(4)197-206.1998.pdf

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