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僧帽弁膜症の成因,病態と外科的治療

 1975年から1996年までの22年間に施行した僧帽弁膜症初回手術例228例を1985年以前の前期, 1986年以後の後期に分け,その成因と病態,外科的治療法について検討した.弁膜症の成因としてはリュウマチ性が169例,非リュウマチ性59例であった.僧帽弁膜症の病態は狭窄が129例,狭窄兼閉鎖不全が27例,閉鎖不全が72例であった.非リュウマチ性閉鎖不全59例では腱索断裂が26例と最も多く,逸脱16例,感染性心内膜炎11例,虚血性4例と原因は多彩であった.後期にはリュウマチ性僧帽弁膜症の著しい減少と,非リュウマチ性僧帽弁閉鎖不全症の増加がみられ,とくに人口の高齢化とともに腱索断裂と逸脱の増加がみられた.外科的治療は後期にはリュウマチ性弁膜症では弁置換例を要する例が多く,非リュウマチ性閉鎖不全には弁形成術が積極的に行われた.僧帽弁逸脱と腱索断裂は弁形成術の最もよい適応となり,最近6年間の腱索断裂では68%に弁形成術が可能であった.                               (平成9年11月28日受理)
著者名
藤原 巍,他
23
3
185-190

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