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内視鏡的粘膜切除術で摘出し得た食道顆粒細胞腫の1例

症例は39歳,男性.心窩部痛の精査のため施行された上部消化管内視鏡検査で,中部食道に隆起性病変を指摘された.主病巣は黄白色調を呈する粘膜下腫瘍として認められ,可動性が良好なため内視鏡的に粘膜切除した.摘出標本は最大4mmの正常粘膜に覆われた腫瘤で,組織学的には細胞質にPAS染色陽性の好酸性顆粒を有する多辺形ないし紡錘形細胞よりなり,顆粒細胞腫と診断された.切除断端には腫瘍細胞を認めず,免疫組織学的にS-100蛋白陽性であること,電子顕微鏡的には顆粒にミエリン様構造がみられることから神経原性と推測された.また,食道顆粒細胞腫の診断,治療には内視鏡的粘膜切除が有用と考えられた.                          (平成8年1月12日採用)
著者名
水野 充,他
21
4
303-307

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