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体温測定方法の変遷と測定結果

体温の異常は臨床的に重要な徴候であり,それを知るための体温測定法も進歩してきている.私共がBedsideで用いた体温測定法や,臨床実験,動物実験で用いた体温測定法とその結果について考察した.Bedsideにおいては水銀体温計から電子体温計に変った.これは1分間の測定でマイクロコンピューターの使用により平衡温を予測し,デジタル表示化をする方法で,簡便性に優れている.この方法では,健康若年者で37℃をこえる微熱を呈することがあるので,注意を必要とする.担癌動物における腫瘍熱を測定するために,18年前にはセンサー付き発信カプセルを家兎の項部に埋没し,アンテナで受信し,体温に変換するという,大がかりな装置を必要とした.小型の携帯用S型温度測定装置を用いれば,現在では簡単に測定できると考えられる.S型体温計は小型で約7日間の連続的な体温測定とその記録ができ,パソコンを介して図表化できる.この機器による体温測定方法の工夫や2,3の疾患における測定結果について報告をした.現在は深部温モニター装置(CORETEMP)で体温の連続記録の結果を検討中であり,その新しい臨床応用の有用性を探している.    (平成6年4月18日採用)
著者名
松島 敏春
20
S
133-139

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