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マイコプラズマ肺炎の診断一殊にスコア表, PCR法を用いた診断の試みについてー

マイコプラズマ肺炎(マ肺炎)の診断について,自験例を基に以下の事柄を中心に述べた.スコアによるマ肺炎診断の試み:マ肺炎の臨床的特徴と考えられた流行期,年齢,基礎疾患,発熱,白血球数,胸部X線像の各項目に点数をつけスコア表を作製した.6点以上の場合,マ肺炎では83.9%を占めたのに対して,細菌性肺炎はわずか2.2%であった.スコア表は,マ肺炎以外の非定型肺炎との鑑別は困難であるが,初診時に細菌性肺炎と鑑別するのに有用であると考えられた.血清学的検査の検討:マ肺炎80例に施行した補体結合反応(CF)と粒子凝集反応(PA)についてretrospectiveな検討を行った.ベア血清で4倍以上の抗体価変動を評価するには,CFの場合onsetから3日以内と11日以後のペア血清を測定することが理想と考えられた.PAに抗体価変動なくCF4≧→16程度の抗体価変動を11例に認めた.これらは血清学的にマ肺炎と確定されるべきか迷う症例であった. PCR法を用いたマ肺炎の迅速診断:PCR法によるマ肺炎の診断は感度,特異度共に優れており,血清抗体価の上昇しないマ肺炎の診断にも有用と考えられた.  (平成6年5月2日採用)
著者名
田野 吉彦
20
S
175-181

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