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27ゲージ硝子体システムを用いた白内障手術を施行した先天白内障症例の1例

先天白内障は,放置すれば弱視をきたし,永続的な視力低下を来す状態である.重症例では早期の白内障手術および術後の弱視訓練により良好な視力発達が得られる場合が多い.しかし,小児に対する白内障手術は成人のものとは異なり,難易度の高いものである.難易度が高い原因としては,従来法では,白内障手術時に後嚢切開および前部硝子体切除を行った後に眼内レンズを挿入するという難易度の高い手技にある.もし,後嚢切開が不完全に終われば,予定した眼内レンズ挿入もできなくなってしまう.今回我々は,白内障手術時に眼内レンズを挿入後に硝子体手術の手技を応用した手技を用い,27ゲージという極小の創からトロッカーという管腔構造をもつ器具を,経強膜的に毛様体扁平部へ刺入させ,トロッカーを介して硝子体カッターにて後嚢切開,前部硝子体切除を行い.合併症もなく安全に手術終了することができた.27ゲージの創は無縫合で終了可能であった.本方法は合併症も少なく,術後の炎症の軽減にも有用な方法であると考えられる.doi:10.11482/KMJ-J40(2)109 (平成26年5月22日受理)
著者名
田中 美和,他
40
2
109-113

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