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麻疹罹患後メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)による重症肺炎を合併した1例

症例は9ヵ月の男児で,麻疹罹患後に胸水貯留と右肺全体のconsolidationを来す重症肺炎を合併した.起炎菌はMRSAが検出され,感受性を示したフロモキセフとアミカシンの併用で治療したが,効果は得られず,イミペネムとホスホマイシンの併用が有効であり,感受性のin vivoとin vitroの差を思わせた.近年MRSA感染症の増加が問題となっており,特に乳幼児では重篤になる例も多い.本症例では麻疹感染による免疫機能の低下が,重症化した大きな要因と考えられた.乳幼児の麻疹においては, MRSAによる二次感染の可能性も考え,慎重に対処することが望まれる.                                  (平成2年9月12日採用)
著者名
河野 祥二,他
16
3.4
303-309

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