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MRSA 対策ワーキンググループにおける活動とその効果

メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(Methicillin resistant Staphylococcus aureus :MRSA)感染患者減少に向けた取り組みは非常に重要である.当院は2005年11月からMRSA 対策ワーキンググループ(WG)を立ち上げ,MRSA 検出率の多い病棟を中心にWG 活動を実施した.2003年から2012年までの10年間で病院全体のMRSA 検出状況の推移とMRSA 対策ワーキング活動を行った病棟において介入効果を後方視的に調査し,活動の有効性を検証した.MRSA 対策WG ではアクティブサーベイランスによるMRSA が分離された患者の把握を基本とし,各病棟の問題点と各々の病棟や部署にあわせた対策を現場のスタッフと一緒に考えた.2003年から2012年までの10年間で培養検体提出数は増加しているが,1,000検体あたりのMRSA 分離数は2003年193.7件から2012年74.0件と減少した.また年間の10,000患者・日あたりのMRSA による菌血症発生率はピークの2007年の2.7人/10,000患者・日から2012年で1.4人/10,000患者・日と半減した.さらに黄色ブドウ球菌に占めるMRSA の割合も2003年の60.3%から2012年の46.8%と減少した.MRSA 対策は複合的な様々な対策の組み合わせが必要で,各部署にあわせて現場の人達を巻きこんだ対応が有効と考えられた. doi:10.11482/KMJ-J41(1)7 (平成27年1月15日受理)
著者名
藤井 哲英,他
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