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鼠径ヘルニアの手術時に診断し治療した虫垂原発腹膜偽粘液腫の1例

右鼠径ヘルニアの手術時に,虫垂原発腹膜偽粘液腫の併存を発見し,同時に治療したまれな症例を報告する.53歳男性.右鼠径部腫瘤を主訴に来院した.右外鼠径ヘルニアの手術時,内鼠径輪部の腹膜を開放したところ,黄色ゼリー状物質が認められ,腹膜偽粘液腫の併存と診断した.Bassini変法にてヘルニア根治術を施行した後,新たに右傍腹直筋切開にて開腹した.虫垂原発腹膜偽粘液腫が存在し,虫垂切除術およびゼリー状物質除去を行い閉腹した.術後の検索で虫垂に腺癌が認められた.術後OK-432の腹腔内注入(1回20 KE 5回,総計100KE)を行い,その後UFTの内服療法にて経過を観察している.術後2年半の現在,再発の徴候はない.(昭和63年5月23日採用)
著者名
今井 博之,他
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645-649

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