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99mTc標識リン酸化合物を用いた骨シンチグラフィによる甲状腺癌の骨転移の検出

甲状腺癌の骨転移を評価するために,99mTc標識リン酸化合物による骨シンチグラフィを甲状腺癌患者32例(乳頭状腺癌17例,濾胞状腺癌1例,髄様癌4例,未分化癌7例,組織型不明癌3例)に行った.骨シンチグラフィ上, hot lesionは良性骨疾患3例および,骨転移4例(濾胞状腺癌1例,髄様癌2例,未分化癌1例)に観察された.一方, coldlesionは骨転移2例(全例乳頭状腺癌)に観察された.しかしながら2例では骨転移が存在するにもかかわらず,異常集積は観察されなかった.レントゲン像上の所見と99mTc標識リン酸化合物の集積の関係は以下の通りである;hotlesionは骨硬化性変化単独または骨硬化性および溶骨性の両方の変化を示した例でみられ,また, cold lesion は溶骨性変化のみを示した例でみられた.このように,骨シン.チグラフィによる甲状腺癌の骨転移の検出には, hot lesionのみならずcold lesion にも注意を払い,さらに,他の画像診断の所見をも併せて評価する必要が示された.
著者名
宗盛 修,他
13
4
352-358

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