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神経症性うつ病の鑑別点

神経症性うつ病と躁うつ病抑うつ型(ICD-9)を鑑別するために,ハミルトンうつ病評価尺度(HDRS)をもとに因子分析を行い,以下の結果を得た.① 神経症性うつ病は, Factor l は自殺,入眠障害,熟眠障害,早朝睡眠障害,身体的不安,消化器系の身体症状,一般的な身体症状および心気症状で特徴づけられた. Factor 2は特徴づけられるHDRSの項目はなかった.また, Factor 3 では抑うつ気分,仕事と興味,精神運動抑制および日内変動で特徴づけられた.② 躁うつ病は, Factor l は抑うつ気分,罪業,自殺,仕事と興味,精神運動抑制,一般的な身体症状,病識,離人症および強迫症状で特徴づけられたFactor 2 とFactor 3は特徴づけられるHDRSの項目はなかった.③ 抗うつ薬の効果は両者の間で有意差はなかった.④ 神経症性うつ病の病前性格はメランコリー親和型性格が最も多く,躁うつ病抑うつ型の病前性格は循環性格が最も多かった.
著者名
笹野 友寿,他
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4
366-371

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