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ウイルス性髄膜炎を発症し,梅毒を合併した急性HIV感染症の1例―総合診療科での外来診療経過の検討―

 症例は20歳代の男性.X 年1月27日から39℃台の発熱と頭痛,咽頭痛,咳が出現したため近医および当院を受診した.口腔内アフタや皮疹も認めたが,ウイルス性の上気道炎と判断され対症療法を中心とした治療が行われた.しかし,その後も発熱は持続し,軽度から中等度の頭痛も持続していたため,炎症反応や他覚的所見に乏しいものの,髄膜炎を疑いX 年2月15日神経内科に紹介した.髄液検査でウイルス性髄膜炎と診断され入院となったが,後に梅毒を合併した急性HIV感染症と判明した. 本症例は髄膜炎の診断までに約2週間を要したが,短い間隔で受診させ続けたことが,想定外の疾患を2週間で診断できた理由とも考えられる.しかし,急性HIV 症候群や梅毒の十分な知識があれば,さらに早く診断できた可能性があり,総合診療科外来では特殊な疾患の知識も必要である.(平成22年12月16日受理)
著者名
楠 裕明,他
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1
67-73

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