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溶血のインスリンリセプターアッセイに対する影響

赤血球のインスリンリセプターアッセイは,糖尿病患者のインスリンのリセプターの臨床研究に広く用いられてきた.今回,インキュベーション中の部分的な溶血によるリセプターアッセイヘの影響を検討した.その結果, hemolysisは,赤血球の細胞内腔のradioactivityを増加させ,細胞壁に結合したradioactivityを減少させた.このことはインキュベーションの条件によっては,必ずしも赤血球のtotalとしてのradioactivityを増加させるとはかぎらなかった.10°Cでは, hemolysateの有無は赤血球全体のradioactivityに影響をおよぼさなかった.このことは,hemolysate(十)のグループでは, 細胞内腔のradioactivityの増加が細胞膜のradioactivityの減少を補っており,見か け上hemolysate (-)のグループのradioactivityと差がみられなかった.37°Cでは, hemolysate (十)グループは細胞内腔のradioactivityの増加が著明で, totalとしてもhemolysate (-)グループに比して著しく大であった.以上より,たとえ10°Cのインキュベーション条件下でも,インスリンリセプターアッセイの研究を行う時は,溶血の厳密な管理が重要である.
著者名
米田 正也
12
1
94-99

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