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川崎医科大学総合診療部入院患者の検討

1981年4月15日から1983年12月31日までに川崎医科大学総合診療部に1,468例の入院患者があり,そのうち男は871例,女は597例で, 15歳未満の小児例は330例, 15歳以上の成人例は1138例で,年齢は生後0日から94歳までみられ平均年齢は38.5歳であった.330例の小児例については(1)主病名を国際疾病分類に従って分類すると消化器疾患が200例(60.6%),先天性疾患が80例(24.2%)にみられ, (2)病名では鼠径ヘルニアが最も多く156例(47.3%)にみられ,臍ヘルニア43例(13.0%),虫垂炎38例(ll.5%)が上位を占め, (3)手術は280例(84.8%)に行われ,鼠径ヘルニアまたは臍ヘルニアが165例(58.9%)で過半数を占め, (4)平均入院日数は14.7日であった.1,138例の成人例については(1)消化器疾患が244例(21.4%)で最も多く,呼吸器疾患200例(17.6%),循環器疾患187例(16.4%)がこれに続き, (2)病名では高血圧症が最も多く147例(12.9%)にみられ,糖尿病107例(9.4%),悪性新生物92例(8.1%),気管支喘息86例(7.6%),消化性潰瘍72例が(6.3%)これに続き,(3)上位10疾患のうち少なくとも1つを持っている患者は全体の54%を占めており,これらの患者は10位以下の疾患を持つ患者に比べて男に多く,平均年齢が高く,合併疾患を多く持っており,(4)手術は108例(9.5%)に行われ,虫垂炎が37例(34.3%),鼠径ヘルニアまたは腹壁ヘルニアが33例(30.6%),軟部腫瘤が25例(23.1%)にみられ, (5)平均入院日数は23.8日であった.総合診療部の医師は鼠径ヘルニア,悪性新生物,気管支喘息,高血圧症,糖尿病などの一般的な疾患の知識を持ち,それらに合併した疾患に対しても総合的な医療を行うことが要求される.
著者名
藤田 渉,他
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4
536-544

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