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Online edition:ISSN 2758-089X

実験的循環停止後DICに対する治療薬剤の検討

循環停止蘇生後に発生するDICの早期治療効果をヘパリン,FOYそしてFUT-175を用いて蘇生後300分まで比較した.検査項目は血小板数PT,APTT,フィブリノゲン,AT-IIIそしてFDPである.ヘパリン群では血小板数とAT-III値のみ改善された. FOY群はPT, APTTに影響を与えずに血小板数, AT-III値が改善し,FDPの増加を抑制した. FUT-175群はAPTTを延長させるが血小板数, AT-III値そしてFDP値が改善された.以上のことから循環停止蘇生後のDICに対しては蘇生直後からの早期治療が重要であり,治療薬剤の効果を検査項目の改善度から判定するとFOY, FUT-175そしてヘパリンの順であった.
著者名
田中 茂,他
10
4
501-505
DOI
10.11482/KMJ-J10(4)501

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