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鉗子生検材料(punch biopsy sample)の薄切方法に関する一考察

病理へ提出された生検材料の検索方法,特に薄切方法に関しての報告は少ない。我々は胃鉗子生検材料を用いて,通常の薄切方法ではどれほどの見落とし例,つまりfalse negative(偽陰性)があるかを調べた.次にfalse negativeを最小限にとどめるための理想的な薄切方法を理論的に考察し,理論と実際が一致するか否かを検討した. 臨床的に癌が疑われている場合,生検組織の4分割相当の部分から切片を2~3枚ずつ作るようにし,その間の組織片は捨て去る.多数の組織片が同時に包哩されている場合には3/4分割目相当の切片を一番大きな組織片の厚さの半分以下の深さとするのが良いと考えた.直径4mmの生検材料中の1mmの癌病巣は,この方法でほぼ100%検出することが,理論的に可能である.
著者名
真鍋 俊明, 他
9
4
354-362

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