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非定型的形態を示した小型の膵 Solid pseudopapillary neoplasm(SPN)の1例

症例は37歳,男性.直腸癌の術前精査のために行った腹部造影Computed Tomography(CT)検査で,膵尾部に径15mm の遅延性濃染を示す充実性腫瘤を認めた.腹部エコー検査で辺縁不明瞭であったため,腫瘤は被膜を形成していないと思われた.Fluorodeoxyglucose-Positron EmissionTomography / CT ではhot spot として描出されたため,膵管癌が疑われた.診断確定のために行った超音波内視鏡ガイド下穿刺吸引組織診ではSolid Pseudopapillary Neoplasm (SPN)であったため,脾温存膵尾部切除術を施行した.術後の病理学的検査所見では,腫瘤は被膜を有さず,周囲膵組織への浸潤もなく,悪性所見は認めなかった.被膜を有さない小型な非典型例のSPN を経験したので,若干の文献的考察を含めて報告する.doi:10.11482/KMJ-J42(2)143 (平成28年8月25日受理)
著者名
上野 太輔,他
42
2
143-150
掲載日
2016.10.11

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