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ヒト赤血球のNa輸送能に関する研究 ―形態異常を伴う諸種疾患赤血球における Na 輸送能の検討―

ヒト赤血球のNa輸送能と血球形態変化との関係をみる目的で,諸種血液疾患及び赤血球形態異常を伴う諸疾患患者赤血球について, Na転入・転出能及び諸種ATPase活性を検討した.血球形態の異常を示すもののうち,遺伝性球状赤血球症,Spur cell anemiaではNa輸送能の亢進がみられたが,鉄欠乏性貧血ではNa輸送能の低下が認められた.また諸種薬剤により人工的に惹起したStomatocyteにおけるNa転入能は,同程度の形態変化を呈していたにもかかわらず,用いた薬剤によってかなりの差がみられ,形態変化とNa輸送能との間には,必ずしも相関はなく,むしろ異なる種々の機序で同様の形態変化を来たすものと考えられた.
著者名
吉本 正博
7
2
101-110

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