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胆嚢癌,胆嚢異型上皮および粘膜過形成巣における組織内CEAの発現

胆嚢の原発癌40例と異型上皮3病変,乳頭状粘膜過形成9病変,有石胆嚢10例および正常胆嚢13例につき,酵素抗体法(PAP法,Dako社製抗血清)を用いて,CEAの局在を検討した. 胆嚢癌組織内CEAは,全癌の68%に出現し,組織型別では乳頭状ないし管状腺癌で91%,低分化腺癌で55%,未分化癌で25%と減少し,扁平上皮癌では0%であった.癌巣周囲粘膜内にみられた異型上皮巣および乳頭状粘膜過形成巣各2病巣にはCEAが出現し,非腫瘍性粘膜の20%の頻度であった.また癌を合併しない他の異型上皮巣1例でもCEA陽性であった.その他の癌巣周囲粘膜,有石胆嚢粘膜および正常胆嚢粘膜はすべてCEA陰性であった. 以上の所見より,胆嚢粘膜における異型上皮と乳頭状過形成巣の前癌病変としての意義はさらに強調されるべきことが示唆された.
著者名
佐藤 博通, 他
7
2
144-149

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