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本邦におけるマダニ類人体寄生例の概観 - 文献的考察 - (7) 属腫未同定のマダニ刺症例

 本邦において,1941(第1例)~2005年に発生したマダニ類人体寄生症例の報文で,マダニの属種が未同定の症例を一括して疫学的に検討した.症例数は290例(男性126,女性149,性別不明15)である.患者の都道府県別発生数では,長野が116例(40.3%)で最も多かった.患者は年間を通して各月に発生していたが,発生率は6月の36.1%をピークに,91.2%の患者が5~8月に集中していた.患者の年齢は,1~88歳で,50歳代が18.2%で最も多かった.また,患者の年齢と性別の関係は,60歳代の女性が10.4%で最も多かった.虫体の寄生部位は,腹部が11.5%で最も多く,次いで胸部が8.4%,以下,眼瞼・大腿部がそれぞれ8.0%で,体幹部への寄生が52.7%(138例)を占めていた.患者がマダニの寄生を受けた場所は,多くが山岳地帯であるが,その他に自宅庭・草刈り・竹藪などがあった.(平成22年3月29日受理)
著者名
沖野 哲也,他
36
2
127-141

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