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大腿骨頭部にび漫性骨形成を来した成人骨肉腫

骨肉腫は骨原発の悪性腫瘍で,長管骨のmetaphysisに好発し,骨端線の開いている時期では普通epiphysisや関節を侵さない.しかし骨端線が閉鎖するとepiphysisや関節内へ侵入することがある.26歳の男性で右股痛を主訴とし,右大腿骨々頭にび漫性硬化像を呈したため,骨頭壊死として12カ月間加療された骨肉腫の1例を報告した.骨盤半截術標本をみると,腫瘍は右大腿骨上半部周囲軟部織内に巨大な腫瘤を形成し,大腿骨々髄も下1/3部まで侵されていた.骨頭部はほぼ完全に成熟した新生骨梁により占められ,その細胞成分は壊死におちいっていた.術後2年,発症後3年の現在,肺転移はあるが全身状態は良好である.骨端線閉鎖後の骨肉腫は,それ以前の例に比して,予後の良好な傾向のある事を文献的に検討した.
著者名
水島 睦枝, 他
5
1
35-40

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