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Online edition:ISSN 2758-089X

食道癌の放射線治療についての一考察-潰瘍の深さと腫瘍の放射線感受性-

食道癌の潰瘍の深さと腫瘍の放射線感受性について検討した.深さ5mm以上の潰瘍を有する腫瘍は放射線治療に対する反応が悪かった.70Gyの照射にても食道造影写真上の陰影欠損は64.1%に縮小したにすぎない.一方深さ5mm以下の症例では治療前の欠損長の19.1%に縮小した.深い潰瘍を有する食道癌の放射線抵抗性の原因として低酸素細胞の存在が考えられた.この低酸素細胞の問題の解決方法として不均等分割照射, boost therapy としての低線量率腔内照射, hypoxic cell radiosensitizer の併用のもつ利点について臨床的,放射線生物学的考察を加えた.
著者名
小野 公二, 他
5
2
127-134
DOI
10.11482/KMJ-J5(2)127

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