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皮膚におけるImmune Complex の電顕的観察

1. Horseradish peroxidase (HRP)を抗原とし in vitroで不溶性のHRP-anti-HRP immune complex (IC)を作製し,正常家兎に皮内注射し同部皮膚および領域リンパ節を採取し,ペルオキシダーゼ反応施行後透過電顕で観察した.皮膚では電子密度が高く不規則顆粒状に見られるICを取りまいて多数の好中球が浸潤しこれを貪食したものや,細胞膜が破壊されライソゾームが細胞外に見られるもの等が認められた.領域リンパ節では二次ライソゾームを持った好中球やマクロファージが観察された. 2.モルモットの皮膚でHRPを抗原としたreversed passive Arthus反応を惹起し,これを透過電顕で観察した.ICは真皮上層の小静脈の基底膜部や膠原線維束間に見られ,好中球やマクロファージがこれを貪食したものや,多数の好酸球の細胞膜に粘着したり,一部は乳頭層の線維芽細胞の細胞膜にも粘着し,基底膜にも沈着していた.また一部では表皮細胞間や角化細胞の細胞膜に粘着しているものも見られた.
著者名
幸田 衛
5
3.4
202-213

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