h_kaishi
Online edition:ISSN 2758-089X

Mariolin's ulcer 6例の経験

Marjolin's uleerとは瘢痕上の癌性潰瘍のことをいう.癌性変化をする瘢痕には,熱傷瘢痕,外傷瘢痕,骨髄炎瘢痕,放射線瘢痕などがある.我々は6例のMorjolin's ulcerを経験した。2例は男性,4例は女性である.部位は下肢4例,上肢1例,頸部1例である.組織検査では全例扁平上皮癌である.予後は通常悪い.6例のうち,3例の転移がみられた.また3例の死亡があり,そのうち1例は老衰のためである.深達性熱傷はできるだけ早く皮膚で被うべきであり,前癌病変は遅れることなく切除すべきであることを強調したい. Marjolin's uleerの治療においては,悪性と診断されたら潰瘍を広範囲に切除するだけでなく,予防的郭清術が必要ではないかと我々は考えている.
著者名
村岡 道徳, 他
3
1
08-14
DOI
10.11482/KMJ-J3(1)8

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