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免疫抑制剤投与中に急性呼吸促迫症候群を合併した粟粒結核の1例

症例は75歳,女性.MPO-ANCA 関連血管炎に対して半年間,ステロイド薬が投与されていた.4日前から発熱,呼吸困難が出現,意識障害も伴ってきたため,当院を受診した.画像上,両側肺にびまん性の中枢側に有意な浸潤影とすりガラス陰影を認め,急性呼吸促迫症候群(ARDS)の合併を疑われた.人工呼吸管理となり,挿管中に採取した喀痰抗酸菌検査で塗抹陽性,結核菌PCR陽性の結果が得られ,血液や尿からも結核菌が検出され,粟粒結核によるARDS と診断した.治療は入院後の第3病日からINH + RFP + EB による抗結核療法を開始し,人工呼吸管理および血液透析をしながら経過観察をしていたが,播種性血管内凝固症候群も併発し,第14病日に死亡した.ARDS を合併する粟粒結核の症例も散見されることから,鑑別診断に粟粒結核も念頭におきながら診療することが重要と思われた.
著者名
橘高誠, 他
43
2
69-73
掲載日
2017.7.6

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