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当院で経験したA 型胃炎の4例

A 型胃炎は稀な疾患で,悪性貧血や胃癌,胃NET の発生母地として知られている.抗胃壁細胞抗体陽性,高ガストリン血症,さらに胃体部を中心とした萎縮性胃炎が診断基準とされている.今回,過去1年に4例のA 型胃炎を診断した.全例で自覚症状は見られなかったが,内視鏡検査での逆萎縮所見からA 型胃炎を疑い,胃生検の病理所見と血液検査で確診した.A 型胃炎が他の自己免疫性疾患に合併することが多いとされているが,本症例にも高齢発症のBasedow 病が1例あり,A 型胃炎は日本でも決してまれな疾患ではないと考えられた.診断には内視鏡所見からA 型胃炎を疑うことが重要で,胃生検や血清ガストリンと抗胃壁細胞抗体の測定を行うことにより確診できる.
著者名
谷川朋弘, 他
43
2
101-107
掲載日
2017.11.22

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