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大腸粘膜生検により診断した静脈硬化性大腸炎:2症例の報告と文献的考察

 静脈硬化性大腸炎は,静脈硬化症を伴うまれな虚血性腸炎であり,動脈硬化に起因する通常の虚血性大腸炎とは異なった特有の病像を呈する.今回我々は,内視鏡生検で静脈硬化性大腸炎の2症例を経験したので報告する.症例1は59歳女性.腹痛,嘔吐を主訴に受診.症例2は77歳,女性.胃部不快感,体重減少を主訴に受診.2症例いずれも腹部CTで上行結腸周囲に線状石灰化を認め,下部消化管内視鏡検査で右半結腸に粘膜の変色と小潰瘍の散在を認めた.病変部粘膜の生検組織では血管周囲に同心円状の膠原線維増生が認められた.静脈硬化性大腸炎の主要な臨床所見と病理所見について文献的考察を加えて検討する.(平成20年11月28日受理)
著者名
秋山 隆,他
35
2
171-178

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