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甲状腺癌におけるRET/PTC 再配列遺伝子発現の検討

予後良好な甲状腺癌遺伝子異常の臨床的意義は不明な点が多い.甲状腺癌におけるRET/PTC 遺伝子のうち1と3の発現を検討した.当科で初回手術を受けた甲状腺癌乳頭癌・低分化癌のうち,無作為に甲状腺乳頭癌38例と低分化癌4例を選択し,それぞれの原発巣におけるRET/PTC1,3の発現を検討した.RET/PTC1,3の発現はreal-time PCR 法により検討した.RET/PTC1は3例(5.7%)に発現が見られ,RET/PTC3は6例(14.0%)に発現が見られた.1例のみ両遺伝子の発現が見られた.年齢,性別,腫瘍径,リンパ節転移,被膜外浸潤,再発,無病期間,全生存期間の臨床データーとは有意な関係は認められなかった.年齢では有意差がないもののRET/PTC1またはRET/PTC3の陽性例は,陰性例に比し若年である傾向があった.また,RET/PTC1の発現例はDFS が短い傾向があった(p=0.0563).今回の検討では,RET/PTC1,3の発現意義を見出すことはできなかった.
著者名
田中 克浩, 他
44
1
19-25
掲載日
2018.2.3

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