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化学療法施行中のオピオイド使用による便秘に対するルビプロストンの有用性

当科において2014年10月から2016年2月に入院で化学療法を施行し,がん性疼痛に対して使用したオピオイドにより誘発された便秘に対してルビプロストンを投与した全症例を対象とした.対照群は,当院のルビプロストン採用以前の2012年4月から2014年9月まで,化学療法施行中にオピオイドを使用した患者に緩下薬を使用していた全症例とした.ルビプロストンを追加してからの排便回数と食事量の変化を後方視的に解析した.対照群の排便回数と食事量の変化は,新たな緩下薬(センノシド,ピコスルファートナトリウム,または大建中湯)の追加または酸化マグネシウムを増量した前後を基準とした.ルビプロストン使用群7人,未使用の対照群12人で,オキシコドン換算の使用量中央値(範囲)は対照群で10.0(10.0~62.9)mg,ルビプロストン群で39.3(10.0~125.7)mg であった(P=0.103).ルビプロストン群ではその投与翌日に7例中6人,対照群においては12例中3例で排便が認められた(P<0.05).ルビプロストン群においては排便があった翌日の食事摂取量は7例中6例,対照群は12例中3例で改善していた(P<0.05).化学療法施行中にもオピオイドによる便秘に対するルビプロストンが有用であることが示唆された.
著者名
本多 宣裕, 他
44
2
115-120
掲載日
2018.11.6

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