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三叉神経顔面帯状疱疹における Hutchinson 徴候:35例の検討

 眼合併症に関連する特徴的な皮膚症状を確定するために,三叉神経第1枝,第2枝領域に生じた帯状疱疹の患者,計35名を検討した.1998年から2007年までに川崎医科大学附属病院皮膚科で診断・治療された患者がこの後ろ向き研究に含まれた.Hutchinson徴候が眼合併症の存在を示唆する有意な所見であることは明らかとなったが,上顎神経(三叉神経第2枝)領域の帯状疱疹でHutchinson徴候を伴う例では眼合併症を認めなかった.Hutchinson徴候を示さないが眼合併症を伴った例が数例あり,これらの症例では眼瞼に水疱・浮腫を認めた.さらに眼瞼に水疱・浮腫を伴う症例では結膜炎に加え,角膜炎を含む重篤な眼症状を合併している率が高い(66.7%)ことも判明した.これらの結果は三叉神経第1枝領域の帯状疱疹においてHutchinson徴候とともに眼瞼の水疱・浮腫も眼合併症の予知徴候であることを示している.(平成20年10月7日受理)
著者名
松尾 明子,他
34
4
291-295

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