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発見が困難であった胸郭成形術後患者の胸壁冷膿瘍

 病歴聴取や身体診察は臨床診断を進める上で極めて重要である.しかし診断機器の開発に伴い,身体診察にかける比重が軽くなってきていることは否めない事実である.通常,直径6cmの腫癌が前胸壁に存在すれば,誰でも容易に気付くであろう.ところが今回,左前胸壁に直径6cmの腫癌が15年以上存在し,多くの医師が関与していたにも関わらず見逃され,胸部CT所見によって初めて気付いた症例を経験した.遡ってみると, 15年以上前の胸部Ⅹ線写真でも現在と同様に認められるのに,胸郭外の病変であるため特別の注意がはらわれていない.その症例を報告し,原因を考察すると共に,身体診察の難しさについて述べる.(平成15年11月13日受理)
著者名
三村 公洋,他
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4
287-291

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