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Online edition:ISSN 2758-089X

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イオン性造影剤,非イオン性造影剤の副作用に関する臨床検討(第1報)

川崎医科大学附属病院では1986年8月より血管造影検査・排泄性尿路造影検査・CT造影検査には,非イオン性低浸透圧水溶性有機ヨード造影剤の使用を開始している.それ以前より使用していたイオン性(高浸透圧)造影剤とこの非イオン性造影剤とを,副作用の発生頻度を中心にその安全性について検討した.副作用の発生頻度はイオン性造影剤では1776例中16.50%で,非イオン性造影剤では1588例中2.20%であり,約1/7と著明な減少をみている.全国集計でもほほ同様の傾向が得られている.しかし,非イオン性低浸透圧造影剤も水溶性有機ヨード造影剤であるという本質には変わりなく,他の一般薬剤に比して高頻度の副作用の発生をみているので,使用に際しては,その検査の必要性を十分検討するとともに,使用量を最小限度におさえ,副作用発生時に対する対応を十分整えた上で細心の注意で使用するべきである.(昭和63年10月27日採用)
著者名
梶原 康正,他
15
1
72-79
DOI
10.11482/KMJ-J15(1)72

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