創傷治癒と肥厚性瘢痕ならびに瘢痕拘縮について 創の閉鎖には,収縮と上皮化という二つの重要な現象が見られる.創の収縮は創傷治癒過程に必ずおこる治癒機転であり,この収縮を妨げるともう一方の上皮化が遅延すると考え,サルの皮膚に創を作成しその治癒過程を観察した.また,持続する炎症期における肥満細胞の動向についても検討した.(昭和62年7月1日採用)