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ミゾリビンによる急性尿酸性腎症とメソトレキサートによる骨髄抑制を併発した1例

 症例は83歳,男性.近医で関節リウマチの診断で加療(プレドニゾロン2mg,メソトレキサート(MTX)4mg),他に高尿酸血症,高血圧で加療中であった.当院へ入院13日前にミゾリビン(MZ)150㎎が追加投与された.入院2日前に食欲不振と全身倦怠感で近医を受診,尿素窒素99.5mg/dl,クレアチニン7.8mg/dl と急性腎不全を認めたため当院へ紹介入院した.入院時の検査所見で尿酸26.5mg/dL と著明な高尿酸血症を認めMZ による急性尿酸性腎症と診断した.そのためMZ 及び尿酸の除去を目的に緊急血液透析を施行した.尿酸値及び腎機能は速やかに改善した. しかし,入院後より血小板及び白血球数の減少を認めた.骨髄検査では骨髄異形成症候群様であり,MZ に加えMTX の関与を推測された.その後汎血球減少も改善している.本症例はMZ の血中濃度も高くMZ の排泄遅延による高尿酸血症のため急性腎不全を合併し更に腎機能の増悪がMTX による無効造血を発症した可能性が考えられた.MZ と尿酸も血液透析により体外への除去が可能でありMZ による急性尿酸性腎症の場合は早急な血液透析が有効である. (平成24年12月25日受理)
著者名
藤本 壮八,他
39
1
55-59

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