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総胆管結石症の再発予防にステント留置が有用であった1例

症例は86歳,女性.8年前に胃癌と胆石症のため胃全摘術と胆摘術をうけRoux-en Y 法で再建された.以後総胆管結石の発作を3回繰り返した.高齢であり胃全摘術後でもあることよりいずれも経皮経肝胆道鏡下電気水圧衝撃波破砕術を施行した.当初本例の結石発生には手術時の迷走神経切断や胆嚢切除による胆汁うっ帯が大きな要因と考えていた.しかし結石破砕後も胆道内圧が著明に上昇していることから乳頭筋機能不全に伴う胆汁うっ帯も関与しているものと考えられた.そこで本例は総胆管末端部から十二指腸にわたり金属ステントを留置し胆道内圧の低下をはかったところ,以後約3年間総胆管結石の再発を認めていない.ステント留置により胆汁うっ帯が改善され結石再発の防止に役立った可能性が示唆された.                            (平成8年12月24日採用)
著者名
三井 康裕,他
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295-300

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