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マルファン症候群に合併した感染性心内膜炎の2治験例

マルファン症候群に感染性心内膜炎を合併した2例を経験した.症例1は,24歳男性,発熱・全身倦怠感を主訴として入院した.眼,骨格,心血管系異常と心エコー上僧帽弁逸脱と疣贅を確認し,マルファン症候群に感染性心内膜炎を合併したものと診断した.症例2は,26歳男性,不明熱を主訴に入院した.心エコーより,マルファン症候群に僧帽弁逸脱症と僧帽弁および三尖弁閉鎖不全を合併し,疣贅があることより感染性心内膜炎を合併していることが判明した.感染源となった弁は2例とも僧帽弁であり,いずれも内科的療法にて治療し得た.近年は,リウマチ性弁膜症に伴う感染性心内膜炎が減少し,非リウマチ性弁膜症に伴うものが相対的に増加しているので,不明熱の場合には,この2例に示されるようなマルファン症候群に伴う感染性心内膜炎の可能性を鑑別診断にあげる必要があると考えられる.(平成2年11月30日採用)
著者名
川井 伸一郎,他
16
3.4
297-302

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