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1年間に経験した肺炎の臨床像

肺炎は死亡順位の第4位を占めており,現在でも重要な感染症の1つである.当科において最近1年間に経験した肺炎患者81名を細菌性肺炎,原発性異型肺炎に分類し,その臨床像について検討した.細菌性肺炎は57例で高齢者に多く,基礎疾患を有する患者が42例(70%)を占めた.青壮年者では大多数の例で基礎疾患を有し,基礎疾患を認めなかったものは2例のみであった.好発季節は冬から春にかけて多い傾向があった.原因菌としては,グラム陰性桿菌が多く,基礎疾患を有する肺炎が多い事が関係していると考えられた.原発性異型肺炎は24例で細菌性肺炎とは対照的に青壮年者に多く,全例基礎疾患は認めなかった.患者数は1984年のマイコプラズマ肺炎流行年の約半数であった.好発季節は夏と冬の2峰性の増加があるようにみえた.マイコプラズマ肺炎はその中で33%あったが,抗体価の経過を追えなかった例があり,実際はもう少し多かったものと推測された.
著者名
池田 博胤,他
12
4
367-371

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