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乳癌根治術後の上肢運動障害に対するリハビリテーション

98症例の乳癌根治術後の上肢運動訓練による機能回復およびそれを阻害する因子について分析した. 1.術後の肩関節機能は水平位外転,側方拳上,前方挙上 外旋,後方拳上,水平位内転および内旋の順に障害された. 2.術後の上肢運動訓練を行わなかった症例は術前の関節機能に回復せず,また訓練の不十分な群も十分な群に比較し関節機能の回復が遅い(p<0.001).訓練は早期開始が有効である. 3.肩関節機能の障害となる要因の1つは上腕・腋窩部牽引痛と胸壁絞扼痛であり,前者は肩関節機能回復とともに消過したが,胸壁痛は残存した. 4.皮切法や手術創の植皮自体と肩関節機能回復期間とは関係がない. 5.縮小手術術式は他の根治術式よりも回復期間が短い. 6.術後の肩部RI骨スキャンは肩関節機能の回復遅延の場合は集積像を示すが,回復とともに正常となり,障害度の指標となりえた.
著者名
中山 博輝
9
4
378-387

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