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Online edition:ISSN 2758-089X

特発性脊髄硬膜外血腫の1治験例

73歳の女性が突然腰痛を生じ,その1時間後に起こった両下肢の運動麻痺と感覚消失を主訴に入院した.病歴,神経学的所見,脳脊髄液検査,ミエログラフィーにより脊椎管腔内の占拠性病変が疑われ,発症6日後に行なわれた椎弓切除術と術後の諸検査により特発性脊髄硬膜外血腫と診断された.本症は非常に稀な疾患であり,本邦では本例を含め僅かに10例が報告されているにすぎない.
著者名
吉田 直之, 他
7
2
169-173
DOI
10.11482/KMJ-J7(2)169

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