h_kaishi

t_toukou

小児気管支喘息と血清IgE値

昭和52年4月から昭和53年10月までに,川崎医科大学小児科学教室アレルギー外来を受診した気管支喘息児112例を研究の対象にして,血清IgE値と重症度, RAST SCORE,特異的減感作療法などとの関係を調べた.血清IgE値の平均値は1741.8 u/ml で,700 u/ml 以上のものが72.3%,標準値+2σ以上のものが66.1%であった.血清IgE値と重症度との関係は,IgE値4,000台において重症例が36.4%ともっとも多く,IgE値の低い者に軽症例の多い傾向がみられた.H.D.(house dusts)の掻皮反応とH.D.およびダニのRAST SCORE との一致率はH.D.で71.1%,ダニで89.7%であった.H. D.の皮膚反応閾値とRAST SCORE とはおおむね相関した.血清IgE値とRAST SCORE も正の相関を示した.特異的減感作療法の経過中における血清IgE値の変動は,30週目で治療前値より低下したものが64.0%(そのうち24%は,一度上昇した後低下)であった。IgE値の低下をみなかった例は治療効果がよくなく,著明に低下した例は良好であった.
著者名
斉藤光子, 他
4
3
129-135

b_download